【あの頃イタリアで その55 イタリア版・番町皿屋敷の恐怖 -その2-】

投稿者 :佐々木英理子 on

こんにちは!先週はブログをお休みしてすみません!ありがたいことではありますが、最近期間限定ショップを開催する機会が増え、ブログUPが隔週になってしまっていますね(汗)反省。・・・え?反省しなくていいからさっさと続き教えろって?

はい、では早速勘違い事件の続きをどうぞ~

前回を読んでいない方はこちらから

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2軒お隣に住むおばあちゃんから晩ご飯のご招待を受けた私は、手土産用のワインを冷やして準備万端、どんな美味しいイタリア料理にあり付けるのかとワクワクが止まらない。そのとき、玄関のインターホンが鳴った。

「は~い!」ドアを開けるとおばあちゃんが優しそうな笑顔で立っている。あれ?わざわざ私を迎えに来てくれたのかな?・・ハテナ顔で突っ立っている私におばあちゃんは言う。

「では早速お皿を持って来てもいいかい?」・・・へ?あれ?うちで食べるの?そんな約束だったかな?掃除してないし・・どうしよう・・・笑顔のまま頭の中は混乱状態。

「手伝わなくていいから、ドアは開けたままにしておいてね!」

顔面ハテナマークと化した私をよそに、おばあちゃんはこう言い残すと、一旦自宅に帰って行く。そしてまた満面の笑みをたたえて戻って来た。ん?その両手に抱えているのは?・・・植木鉢???

ハテナマークで充満した脳みそが高速回転する。そして脱水機に掛けられたが如くハテナマークが耳の穴から吹っ飛んだとき、アホな私はやっと気付いたのである。

あ・・・・、あ~!あ~~~!!ピアット(お皿)ではなくピアンタ(植物)だったのだ~!!お婆ちゃんはきっと、バカンスの間自宅を留守にするから植物を預かってくれと言っていたのだ!

・・・時、すでに遅し・・・。人間ドアストッパーと化した私をよそに、おばあちゃんは玄関を何度も往復し、ドンドンジャンジャンバンバン、うちのテラスにお皿ならぬ、大量の植木鉢を運び入れる。その数、優に20鉢!

こ、こ、こ、これはマズい!と思ったそのとき、背後にのっそりとした気配を感じた。あまりの騒々しさに良美さんが部屋から出て来たのである。

「・・・ちょっと、ちょっと~!なにこれ?」

「あ~・・・え~と・・・」(汗)

「もしかして植木鉢預かるって約束したの?!」さすが良美さん、お察しが早い。(汗汗)

「そんなこと聞いてないわよ!」そりゃそうだ。私も今知ったのだ。良美さんは続ける。

「ちょっとー!!あなたは日本に帰るからいいけど、お世話をするの私じゃない?!」

・・・ご、ご、ごもっともです・・・。黙ってないで説明しろと眼力で訴える良美さんに、しどろもどろながら事の顛末を説明する。

「は~?!ピアットとピアンタを聞き間違えたの?!」は、は、はいその通りですと苦笑いしてみる。

「それで晩ご飯に招待されたと思ったわけ?それでワインまで買って来たわけ?」へへ~その通りでやんす。泣きそうな苦笑いになる。

「・・・あなたね~・・・。どう聞き間違えたらそうなるわけ?!・・・は~(溜息)・・・あきれてものも言えないわ。」あまりにアホな勘違いに急にトーンダウンする良美さん。

 

そこへ全ての植木鉢を運び終わったおばあちゃんが汗を拭き拭きやって来た。そして私たちの不穏な空気を感じ取ったのか、

「ありがとうね~!ではよろしくね!」とだけ言い残し、さっさと自宅へ帰って行ってしまった。

・・・バタンと閉められたドアの内側に、地獄のような静けさが漂う。いや、地獄だってもっと賑やかなはずである。

その後数日間、よっぽどあきれ返ってしまったのか、良美さんは植木鉢について一言も話さなかった。自分が育てているいくつかの植物と一緒に20鉢もの植物に黙々と水やりをしてくれている。その後ろ姿もまた怖い。

その1週間後、私は良美さんと大量の植木鉢をミラノに残し、妹弟とイタリア旅行に出発。そのまま日本に帰国し、廊下でおばあちゃんに感謝の意を述べられるまで、植木鉢のことなんてすっかり忘れてしまっていたのでありました。

私ってなんて酷い人間なのでしょう・・・。今ここに深く懺悔する次第です。

 

つづく・・・。

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