CARAPAU(カラパウ)について
ポルトガルからやって来たおしゃれでユニークな動物たち
カラパウ・ポルトゲーゼ・プロダクツ(CARAPAU Portuguese Products)はポルトガルの大西洋に面した色彩豊かな港町、ポルトで生まれました。
グラフィックデザイナーであるリタ・ファリア(Rita Faria)とティアゴ・コウト(Tiago Couto)夫妻が、野生動物の保護、世界中の人々に長く愛され続けるデザインとカラーの実現、そして伝統的なポルトガルの毛織物であるブレル(Burel) の再生を目指し、現代的でハイクオリティーなハンドメイドのぬいぐるみを作り上げました。
動物たちのシュールな表情と洗練されたデザイン、製品としてのクオリティーの高さはヨーロッパ(フランス・ドイツ・スイス)を中心に高い評価を得ています。日本では2019年にエマルトレーディングによってブランド展開が開始されました。
全ての動物たちは柔らかな太陽の光が差し込むポルトのアトリエで一つ一つ丁寧に作り上げられています。
作者について
ティアゴ・コウト & リタ・ファリア(Tiago Couto & Rita Faria)
ティアゴとリタは2004年、ポルトのグラフィックデザインスクールを卒業後、グラフィックデザインスタジオを設立。主に、美術館で開催される展示会のグラフィックデザインの監修を担当。妻のリタはイラストレーターでもあり、児童書のイラストも描いています。
世界の野生動物の保護を目指して
地球上では私たち人間の手によって自然が破壊され続け、野生の景観と機能が急速に失われつつあります。その結果、無数の貴重な生き物たちが食糧と住処を失い、絶滅の危機に晒されています。
リタとティアゴはこの事実について知れば知るほど、何かをせずにはいられませんでした。そして「たとえ僅かでも世界を変える手助けができれば」という思いを原点に、このブランドを立ち上げたのです。
彼らはぬいぐるみの売上げの3%を世界の野生生物保護団体に寄付しています。
【メーカーが支援している団体】
■AFRICAN PARKS:2000年に設立され、南アフリカのヨハネスブルグに本部を置く、自然保護を目的とした非営利団体(NGO)です。政府や地域社会と協力して、アフリカ全土の国立公園と保護地域の修復と管理を行っています。
■OCEANA:2001年に設立された国際的海洋保護団体です。本社は米国ワシントンDCにあり、世界の海洋を保護および回復をするための科学的調査、国家レベルでの特定の政策提言、法律に対するロビー活動、訴訟の提起および訴訟を行っています。
■WORLD LAND TRUST:イギリスで設立された国際的な保護慈善団体です。世界中のパートナー組織のネットワークを通じて、保護区の作成に資金を提供し、アフリカ、アジア、中南米における生物学的に重要で絶滅の危機に瀕している野生生物の生息地を保護しています。
ポルトガルの伝統的毛織物「BUREL(ブレル)」
カラパウの動物たちに使用されているファブリックは、ポルトガル/エストラーレ山脈の山間の小さな村で、400年以上前から作り続けられてきた「ブレル」という天然ウール100%の毛織物です。伝統的な職人の技術によって作り上げられたブレルは、世界で最も丈夫な生地の一つでもあります。
標高の高いポルトガルの山々に囲まれ、のびのびと放牧された羊から刈り取られた羊毛は、洗浄後、紡いでよられ、糸巻機で糸玉にされ、織り上げられます。その後、より丈夫で緻密な生地にするため、古くからこの地方に伝わる縮絨機を使って生地を叩き、熱湯処理を施し、ようやくブレルが出来上がるのです。
ブレルはその昔、山岳地方の雨、風、雪などの厳しい気候に耐えるための防寒具として、マントやジャケット、ズボンに使用されていました。
一時は後継者が少なく、伝統の存続が危ぶまれていましたが、21世紀に入ってから、その魅力に気付いた若い人たちの手により継承され、現在はその特性である耐火性、耐水性、断熱性、吸音性、吸湿性、耐摩耗性、柔軟性を生かし、カーペットやクッションをはじめ、バックやデザイン小物まで、幅広く利用されています。
こだわりの縫製技術
【主な製作工程】
1. 型紙で型を取った生地(Burel)をハサミで切り抜く
2. パーツごとにミシンで生地を縫い合わせる
3. 再生ポリエステルのわたを詰め込む
4. 出来上がったパーツを、全体のバランスを調整しながら縫い合わせる
細かな動物設定
カタログ2024年度版