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【あの頃イタリアで その57 だからストーリーなんて覚えていない】

投稿者 :佐々木英理子 on

こんにちは。ようやく八王子の期間限定ショップが終わったのも束の間、明後日からは渋谷ヒカリエでの期間限定ショップが始まります。なんとかこの隙に映画の一本でも見に行きたい!という私の願いは天に届くのでしょうか(笑)

さて今日はイタリアで見た映画のお話・・・

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私がミラノで暮らした1994年から1996年の約3年間で、映画を観に行ったのはたったの3回。別に映画に興味が無いわけではなくむしろ好きなのだが、どうしても言葉の壁が私を映画館から遠ざけてしまっていた。

その当時、イタリアで上映されていた映画は潔いほど字幕無しのイタリア語吹替え版のみであった。トム・クルーズだってハリソン・フォードだって、ペラペラのイタリア語なのである。俳優の地声を聞くことができないのはかなり残念であるが、英語もイタリア語も分からない私にとって、言ってることが理解できないという状況に変わりはない。

そんな状況下にありながら、私は全3回のうちの2回、同じ映画を観ている。こんな私を面白いと思わせた映画とは、それはかの有名なリュック・ベッソン監督の『レオン』(1994年公開)であった。

1度目は友人のヒョンギョンに連れられていったのだが、あまりの面白さに同居人の良美さんを誘ってもう一度観に行ったのである。

日本に帰国後、日本語字幕版を観てからようやくそのストーリーの奥深さを理解するのだが、アクションが多い映画なので言葉が理解できなくてもおおよそのストーリーは理解できていたと思う。『レオン』は何度観ても面白い私が大好きな映画の一つだ。

さて、では残るもう1つの映画は何か。それがなんとラブコメの名作『彼と彼女の第2章』(原題:『FORGET PARIS』1995年公開)なのである。その内容は・・・残念ながら全く覚えていない。しかし、当時のメモにはそう書いてあるし、映画館に行ったことは覚えているのだが、肝心な映画のストーリーも映像も、全く記憶にないのである。

その原因の一つはもちろん言葉の壁なのであるが、それよりも何よりも一緒に行ったメンバーが悪かった。なぜ箱入りマルコとお調子者ミハイルと3人で映画を観に行くことになったのか・・未だ謎である。ジッとしていたってセリフが聞き取れないのだから、1分たりともジッとしていられないメンバーに囲まれて映画を観ようというのがそもそも無理なお話なのだ。特にミハイルがうるさいことこの上ない。

「おいおい見ろよ!斜め前の席のオヤジ!映画も観ないで隣の若い娘ばっかし見てるぞ!」・・・あんただって映画観てないじゃん!

「今のあいつのセリフはないよな!俺だったらこう言うな~!」・・・そんなのどうだっていい!

とにかくジッとしていられない病なのである。こいつは映画館に一体何をしに来たのだ!そうこうしているうちにミハイルがこんなことを言いだした。

「なあなあ、なんか足臭くないか?!」

「へ?そうかな~?」

「絶対臭いよ!誰だよ~臭いよ~!」

そして犯人捜しをすること数分、ふと私の足元に目を落としたミハイルは私がスニーカーの踵を潰して履いているのに気付いた。

「あ~~!おまえじゃないの?!足臭いの!」

「違うよ!絶対違う!」神に誓って違う!

「だってお前だけだぞ!靴脱いでるの!」

「違うってば!しつこいな!」

・・・・そして・・・映画は終わってしまった・・・。ストーリーなんか覚えているわけがない・・・のである。

 きっと『彼と彼女の第2章』は面白い映画に違いないのです。今こそゆっくり一人で(日本語字幕付で)観直してみようと、このブログを機に心に誓うのでした。

教訓。映画は一人で、もしくは寡黙な方と観に行きましょう。

 

つづく・・・

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