【あの頃イタリアで その50 姉妹弟3人イタリア珍道中】

投稿者 :佐々木英理子 on

こんにちは!今日の東京は夏でした。残念ながら桜は葉桜になりかけて来ましたが、バトンタッチするかの如く、あちらこちらでハナミズキが咲き始めています。

さて今日のあの頃は記念すべき50回目!またまたリュックを担いで旅に出ます・・・

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1995年の夏は、怪しアルバイトに励みつつも全力で遊んでいるうちにあっという間に過ぎてしまったと、前(その48参照)に書いた。クラスメートたちと遊びまわる以外にも、友人が日本から遊びに来たり、良美さんの友人が所有するコモ湖の別荘に連れて行ってもらったりと忙しかったが、何と言ってもその夏のトリを飾ったのは姉妹弟3人でのイタリアほぼほぼ一周旅行であった。

ミラノ

私は4人兄弟姉妹のトップに君臨しており(笑)、その下に長男 → 次女 → 次男と続くのだが、その次女と次男がミラノにやって来るとことになっていた。この10月に結婚式を控えていた長男はおとなしくお留守番である。

どうやって彼らがあんなにも長い自由時間を作ることができたのか・・弟は大学3年生の夏休みだったと記憶しているが、当時25歳であったはずの妹については不明。とにかく私たち3人は8月の下旬から約3週間かけてイタリアを旅することになっていた。

こんな風に書くと、なんだかずい分優雅な旅のように聞こえるが、実際私が彼らのために用意していたのは、1年前のシチリア1人旅(その21参照)のときに購入したものとほぼ変わらぬ巨大なリュック2つ。近所の運河沿いで毎週末開かれるマーケットで格安に手に入れたのである。

ベネツィア

まずはミラノのアパートに全員集合し、荷物をリュックに詰め替えて出発する。遊びに忙しい中、練りに練った旅行行程は次の通り。

ミラノ → ベネツィア → フィレンツェ → ローマ → ナポリ(⇔ポンペイ・カプリ島)、ここまではせっかくイタリアにやって来た彼らのために、“イタリアに来たらまずここ!”という基本コースを抑えてみた。しかしここから先は私が行きたいがためのこだわりコース。

例によってナポリからシチリア島まで寝台列車で渡る(その22参照)→美しき古代都市シラクーサ → 古代遺跡の町アグリージェント → 言わずと知れたパレルモ → 友人ヌッチョが住むウスティカ島(その26参照)

3週間といえども、この行程はなかなかハードである。しかも子分を2人従えているというのに、当時 “地球の歩き方“  信仰(?)が強かった私は、なぜか頑ななまでに列車も宿も予約なし、行先だけ決めて行き当たりばったりの旅に出るのである。

シラクーサ

この旅を思い返すとき、いつも真っ先に頭に浮かぶのは・・

ナポリ島で海水浴場を探して彷徨っているとき、知らず知らずのうちにヌーディストビーチに迷い込んでしまい、アホな弟が喜び過ぎて溺れかけたこと。

シラクーサで宿泊した港近くの安宿、その部屋の壁が恐ろしいほどハエだらけで、3人でせっせとハエタタキをし、とうとう諦めてそのまま寝てしまったこと。

3人とも金銭的余裕がなかったため、節約のために “缶詰の日” と称し、度々缶詰とワインだけで晩ご飯を済ませたこと。

今となっては旅の全てが珠玉の思い出である。

そんな中でも最も思い出に残っている場所ベスト1は、3人とも口を揃えて ”ウスティカ!”と言うに違いない。 敢えて旅の最後に訪れ、長く滞在することにしたウスティカ島。

ウスティカ島

1年振りに再開したヌッチョは相変わらず度が過ぎるほど元気で、私が妹と弟を連れて帰って来たことを全身で喜んでくれた。

9月のウスティカはバカンスのピークを過ぎてしまってはいたが、まだまだ暑い夏である。ヨーロッパ各国から訪れた観光客がまだちらほらと残っていたため、前回私一人で訪れたときより活気に満ちている。土産物屋やレストラン、ダイビングショップも開いているので、わざわざ町長を呼んでもらうこともない。笑(その27参照)

やった!またエンツォとシチリアの海に潜れる!ヌッチョから聞くところによると、あれからエンツォはダイビング客を乗せるため大きな船を購入し、従業員も雇ったという。これはもう行くしかない!妹と弟には海水浴にでも行っててもらおう。

「明日はダイビングしに行ってくるから、午後はフリーにしようよ!」

そして悲劇は起こった・・・

 

つづく・・・

 

※このお話はノンフィクションですが、登場人物の名前は仮名です。(たま~に本名あり)
※この思い出話の舞台は1994年-1996年のイタリアです。スマホはおろか携帯電話やデジカメ、パソコンすら一般家庭に無い時代であり、主な通信手段は国際電話かFAXでした。
 

【その1から読む】

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