イタリア留学思い出ブログ【あの頃イタリアで】
【あの頃イタリアで その16 イタリア人と謎の白い物体】
イタリアでの食事にも慣れ、オリーブオイルに塩、コショウさえあればほぼ何でも食べることができると知ったが、やはり私は日本人、ある日どうしてもブルドックソース味が恋しくなってしまい、良美さんにお願いしてミラノでは数少ない日本食材店に連れて行ってもらえることになった。と言ってもその当時のミラノには日本食材を専門に扱っているお店は無く、中華食材店の片隅に陳列棚一列分だけ日本食材が置いてあるといった感じなのだがミラノに暮らす日本人にとってはとても貴重な存在である。
【あの頃イタリアで その16 イタリア人と謎の白い物体】
イタリアでの食事にも慣れ、オリーブオイルに塩、コショウさえあればほぼ何でも食べることができると知ったが、やはり私は日本人、ある日どうしてもブルドックソース味が恋しくなってしまい、良美さんにお願いしてミラノでは数少ない日本食材店に連れて行ってもらえることになった。と言ってもその当時のミラノには日本食材を専門に扱っているお店は無く、中華食材店の片隅に陳列棚一列分だけ日本食材が置いてあるといった感じなのだがミラノに暮らす日本人にとってはとても貴重な存在である。
【あの頃イタリアで その15 マッジョーレ湖畔のキリギリス】
「どうするどうする?マッジョーレ湖に泳ぎに行く?それともコモ湖?」 「ベネチアにも行ってみた~い!」 休み時間になるとその頃仲良くしていたトルコ人のセバと韓国人のスージョンとでひとしきり盛り上がった。その日の授業が終わり、ワクワクした気分のまま教科書をカバンに仕舞い込んでいるとき、クルクル天然パーマのキアラが前方の教壇から私を呼ぶ。
【あの頃イタリアで その15 マッジョーレ湖畔のキリギリス】
「どうするどうする?マッジョーレ湖に泳ぎに行く?それともコモ湖?」 「ベネチアにも行ってみた~い!」 休み時間になるとその頃仲良くしていたトルコ人のセバと韓国人のスージョンとでひとしきり盛り上がった。その日の授業が終わり、ワクワクした気分のまま教科書をカバンに仕舞い込んでいるとき、クルクル天然パーマのキアラが前方の教壇から私を呼ぶ。
【あの頃イタリアで その14 悪夢の30分間イタリアントーク】
デザインスクール開講前に外国人を対象としたイタリア語講座が始まってから今日でちょうど2週間が経つ。12人の生徒全員がようやくクラスの雰囲気に慣れ、心に若干の余裕が出て来た頃、それを待ちわびていたかのようにキアラは嬉しそうにこう告げた。
【あの頃イタリアで その14 悪夢の30分間イタリアントーク】
デザインスクール開講前に外国人を対象としたイタリア語講座が始まってから今日でちょうど2週間が経つ。12人の生徒全員がようやくクラスの雰囲気に慣れ、心に若干の余裕が出て来た頃、それを待ちわびていたかのようにキアラは嬉しそうにこう告げた。
【あの頃イタリアで その13 その怒りエトナ山の如し】
それまで勝手が分からず買い物も満足にできなかった私は、ここぞとばかりに良美さんを買い物に付き合わせ、既に底が尽きていたシャンプーや歯磨き粉などの日用品を買い込んだ。 「ねえねえ、これってコンディショナーって書いてあるの?」イタリア語どころか27歳にして敬語すら満足に使えない私は偉そうに10歳年上の人に質問をする。
【あの頃イタリアで その13 その怒りエトナ山の如し】
それまで勝手が分からず買い物も満足にできなかった私は、ここぞとばかりに良美さんを買い物に付き合わせ、既に底が尽きていたシャンプーや歯磨き粉などの日用品を買い込んだ。 「ねえねえ、これってコンディショナーって書いてあるの?」イタリア語どころか27歳にして敬語すら満足に使えない私は偉そうに10歳年上の人に質問をする。
【あの頃イタリアで その12 深夜の怪しい酔っ払い二人組】
「初めまして、サトルと言います。よろしく~」なんと、唐揚げを揚げまくっていた彼女は男性であった。ほっそりと長身で面長、東洋的な顔立ち、腰まで伸びた長髪をおしゃれなヘアバンドでまとめたその風貌は中国の山奥に暮らす“仙人“を彷彿させる。
【あの頃イタリアで その12 深夜の怪しい酔っ払い二人組】
「初めまして、サトルと言います。よろしく~」なんと、唐揚げを揚げまくっていた彼女は男性であった。ほっそりと長身で面長、東洋的な顔立ち、腰まで伸びた長髪をおしゃれなヘアバンドでまとめたその風貌は中国の山奥に暮らす“仙人“を彷彿させる。
【あの頃イタリアで その11 日韓友好コンプレックス同盟】
日の当たらない教室の窓に背を向け、ランチも食べずに1人暗く佇んでいるクラスメートの韓国人、ヒョンギョン。ドアから突然覗き込んだ私の気配に気づき、横目でジロっとこっちを見た。もう話しかけないわけには行かない。 「チャオ!ナニシテルノ?ヒルゴハンハ?」 「イラナイノ」壁を見つめたままつっけんどんな態度である。
【あの頃イタリアで その11 日韓友好コンプレックス同盟】
日の当たらない教室の窓に背を向け、ランチも食べずに1人暗く佇んでいるクラスメートの韓国人、ヒョンギョン。ドアから突然覗き込んだ私の気配に気づき、横目でジロっとこっちを見た。もう話しかけないわけには行かない。 「チャオ!ナニシテルノ?ヒルゴハンハ?」 「イラナイノ」壁を見つめたままつっけんどんな態度である。